12日間のアメリカ横断記録
12日間のアメリカ横断 Day 1(アメリカ大陸へ)
成田空港 ~ ロサンゼルス ~ ラスベガス
成田空港にて
3月9日
とうとうこの日がやってきた!
成田空港からロサンゼルス(LA)に向かう。
やや準備不足の感もあるが、元々後半の宿泊場所はほとんど決めていない旅。
きちんとしたルートも、泊まる場所も決まっていないのだから、そもそも事前に準備万端にはならない。
これから出会うワイルドなアメリカへの期待で気分はMAX!
成田空港からロサンゼルス国際空港(LAX)までは直行便でおよそ10時間ほど。
今回搭乗したのはJAL062便で、17:05 成田発、10:00 LA着。
時差と日付変更の関係で、3月9日 夕方に日本を出て、9日 朝にLAに到着する。アメリカへのフライトは時間が戻る。
今回の旅では機内での過ごし方がすごく重要。
到着後すぐにドライブが待っているからだ。
単独でのドライブなので、頼れるのは自分だけ。時差ボケで昼間に眠いとか、夜に目が覚めてしまうなどは論外。
そんなことが2~3日続いただけで、9日間での NY 到達は ”赤信号点灯” になってしまう。
出発の前日(日本の3月8日)は3時間睡眠で、あえて寝不足にしたので、食事は取っておいてもらうように伝えて、アイマスクと耳栓をして機内では睡眠優先で・・・zzz
6時間くらいは寝ただろうか?
到着の2時間半前にもぞもぞと起きて、取っておいてもらった食事を食べる。
アメリカでの安全なドライブに向けて、うまく体調コントロールできたかもしれない。
ロサンゼルス国際空港到着(LAX)
LAXにはほぼ定刻に到着。
そこそこ熟睡したおかげで、眠気は今のところない。
LAXはとても広いが、ターミナル間を移動しなければそれほど迷うこともない。
ちょっと表示が分かりにくいが、”Rental Car Shuttles” という表示に従ってシャトル乗場に移動すると、たくさんのレンタカー会社のシャトルバスがやってくる。
今回はAlamoというレンタカー会社で予約した。
ほどなく、Alamo レンタカーのシャトルバスを見つけて乗車する。
空港からレンタカーを借りる営業所までは、思ったよりも時間がかかったが、20分くらいでAlamoの営業所に到着。
出発前に予約したのはフォード・マスタングのオープンカー!
Cool! カッコいい!!
モニュメントバレーをオープンカーで走り抜ける自分の姿が目に浮かぶ・・・
こちらが予約した車 ↓
どんな色のマスタングと出会えるのか・・・
いよいよ自分の受付順が回ってきた。予約書類、パスポート、国際免許証を出す。
オープンカーは、オープンにするときは幌(ほろ)をしまうためにトランクルームが狭くなる。
フロントで、自分の大きめのスーツケースを見せながら、「これトランクに入るかなぁ?」と確認すると、フロントのおじさんは、「トランクが大きめのやつもあるから問題ないね。」と陽気な返事。
自然と顔がにやける。
ところが・・・
おじさん:「あれ? 車はニューヨークで乗り捨て? 今は途中で積雪地帯もあるし、雪道に強い四駆(4WD)がおすすめだよ!」
自分:「グランドキャニオン辺りでしょ?想定内です。明日はちょい雪の予報みたいだけどチェーンがあれば大丈夫!」
おじさん:「本当にこの時期はまだ雪があるから、ぜーったいに四駆がおすすめだって。」
自分:「ルートも決めていないから、雪が降ったら南部地域に迂回するし・・・」
おじさん:「特に中部はまだ雪が降るし、ニューヨークまで行くんでしょ?危険だと思うよ。」
自分:「・・・ まぁ、そこまで言うなら四駆にするよ・・・」
おじさん:「OK! カッコいいJEEPがあるから! ちょっとだけ料金上げるけど。」
えっ!? 料金上がるの? おいおい、それで四駆すすめたのか?? ちょっと騙された気分になりながらキーを受け取る。
ところが、この決断が今回のアメリカ横断の運命を大きく左右することになろうとは、この時は思いもよらなかった・・・
実際に見てみると、なかなかいい雰囲気♡
荒野をJEEPで走る自分の姿が脳裏に浮かんでくる。テンション復活!!
アメリカ横断の相棒! よろしく JEEP くん!
Bagdad Cafe へ
久々の海外でのドライブなので、左ハンドル・右側通行に戸惑う。頭でわかっていても、ついつい道路の右側に寄りすぎてしまう。
とうとうこの時が来た!
夢のアメリカ横断がスタートしたのだ!!
実はナビは借りられなかった。NYに乗り捨てる場合は貸し出しできないとのこと。
なので、自分の iPhone の Google map をナビ替わりにする。
日本から持ってきた携帯フォルダーを装着するが、JEEPのエアコン送風口にはうまくつかなかった。
独りで見知らぬ土地をドライブするので、日本での計画段階から、見やすい位置へのナビの設置は必須だと思っていた。
レンタカーは車を借りるまでそのあたりの予測が立たない。車種を指定するのはさらに料金もかかる。
そんなこともあろうかと持ってきた養生用テープが役に立った。
とりあえず、iPhoneホルダとテープを使って、見やすいように固定する。
初日、まず初めに向かったのが “BAGDAD CAFE”。
1980年代の大ヒット映画「バクダッド・カフェ」の舞台になった場所。
映画のシーンそのままのアメリカ西部の砂漠の風景がいまだに残っている。
1989年3月に日本で初上映されたので、2019年3月はまさに日本上映30周年なのだ。
一度聴いたら忘れないテーマ曲の「コーリング・ユー(Calling you)」のインパクトとともに、記憶に鮮明に残るこのカフェを一度訪れたいと思っていた。
この辺りを訪れるなら、一度、「バグダッド・カフェ」を視聴して訪問して欲しい。
頭に残っている映画の記憶そのままの外観がお出迎え。
外には、これまた映画で何度も登場する銀色のトレーラーハウス(AIR STREAM)が静かにたたずんでいる。
離れたところにも、もう一つのトレーラーハウス。
店内に入ると、壁全面が訪問者の写真やら、名刺やらで埋め尽くされている。
今もなお、愛され続けるカフェ。
初日の宿泊地ラスベガスへ
初日の宿泊はラスベガスに決めていた。
ラスベガスには夕方5時くらいには着く予定だったが、道を間違えてしまい遠回り。
すっかり辺りは暗い。
いきなり予定意通りいっていないことに、自分のドライブ時間の見積もりがちょっと甘かったのではないかと不安がよぎる。
日が暮れて真っ暗な道を車を走らせていると、時々、遠くの空が明るく照らし出される。
ぽつん、ぽつんとある街の灯りで空が明るく照らし出されるのだ。
しばらくすると、ひと際空を明るく照らす街が見えてきた。
ラスベガスだ! ラ・ス・ベ・ガ・ス!!!
街に入ると、これでもかぁー、とばかりに人間の作り出した贅を尽くした建物が目に入ってくる。
ラスベガスは砂漠の中にできた未来都市だ! そして、まさに人間の欲望を形にした都市・・・
アメリカ 1日目 の宿泊はホテルはベラージオ。
ホテルの目の前の噴水ショーが有名で、以前ラスベガスに来た時に、無料で見られる噴水ショーの素晴らしさに、いつかはここに泊まろう!と決めていた。
敷地が大きすぎて駐車場の入り口を見つけるのに戸惑ったが、無事パーキングに車を停めて、チェックインを済ませると、荷物を部屋に置いて街に繰り出す。
いよいよ渓谷へ 続きの記事→ 12日間のアメリカ横断 Day 2